第16回トラック輸送における取引環境・労働時間改善群馬県地方協議会

群馬運輸支局(支局長 諏訪 幸夫)は3月14日、群馬県交通運輸会館において「第16回トラック輸送における取引環境・労働時間改善群馬県地方協議会」を開催した。

開催にあたり群馬労働局 上野 康博局長(写真中段)は、「この会議はトラック事業者、また荷主、行政等の関係者が一体となってトラック運送業における取引環境の改善及び長時間労働の抑制を実現するというための会議であります。群馬労働局としましても関係機関と連携を図りつつ委員の皆様と共にトラック運送事業の長時間労働の抑制に向けた環境整備に取り組んでいきます。」とあいさつし、関東運輸局自動車交通部 栗田 英樹次長(写真上段)からは、「適正な運賃収受、荷待ち荷役時間の削減、積載率の向上はトラック事業者のみならず、発荷主、着荷主も含めた関係者全体で協力して進めていくことが必要である。2024年問題の課題を解決するためにはトラック事業者のみならず、荷主企業をはじめとしたサプライチェーン全体での課題解決に取り組まなければならない問題ですので、関東運輸局としましても持続可能な物流の実現のため、トラック物流Gメンをはじめ、様々な取組を関係機関と連携し着実に取り組んでいきたい。」などとあいさつがあった。

会議は関東運輸局と群馬運輸支局の取組状況の報告、群馬労働局からトラック運転者を使用する事業場に対する令和5年の監督指導等の状況、改善基準告示の説明等、群馬県トラック協会からは2024年問題に対応した物流人材育成・確保による群馬県物流業界活性化事業の報告と説明があった。今後の群馬運輸支局の取組では、来年度はコンサルティング企業を活用し県内事業者の運賃収受の状況、荷待ち時間等の基礎データの収集を行うとした。

また、会議を通して委員から、標準的な運賃の届出が全国的にも関東は低く、また群馬県はその中でも最下位の結果で、標準的な運賃の届出を改善していくことは、労働者の労働条件に影響してくる内容になると思っているので、引き続き届出状況の引き上げについて取り組んでほしいなどの意見が出た。

群馬県及び関東の標準的な運賃の届出状況は下記の通り。



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