神ト協 事故防止決起大会
(一社)神奈川県トラック協会は、今年1月1日から6月5日までの県内の交通死亡事故が60名と危機的状況を重く受け止め、総会に続き交通事故防止決起大会を開催し、大会決議文を採択し、関係者が一丸となって事故防止に取り組んでいくとした。
吉田会長は開式にあたり、「昨今、エッセンシャルワーカーとして必要不可欠な産業の一つと言われてきています。ところが、最も大切なのは、我々はモノを運ぶだけではなく、安全に!安全にモノを運ぶのが使命なんです。公の道を使わしていただいてモノを運んでいるわけですけど、そこで安全にモノを運ばないと我々の使命は達成されていないと思います。せっかく色んな機関が我々を応援していただいている中で、これができないと、語弊があるかもしれないが、必要悪というカテゴリーに入ってしまうのかと、非常に残念な話です。たった1台の車が何十万台走っているトラックのイメージを悪くしてしまうということです。こういう決起大会、ある意味精神論に近いものかもしれません。ただ、皆さんで同じ方向に向いていただいて、ベクトルを合わせていただいて、交通事故は絶対に起こさないと、皆さんが同じ方向を向いていただくことが非常に大事だと思う。」と述べた。
決議文
トラック運送事業者は、物流サプライチェーンの一翼を担い、近年、日々の国民生活や産業的活動に、また災害等における緊急物資輸送に必要不可欠な社会インフラとの認識が定着してきたいる。
そうした中で、事業用トラックが第一当事者となる重大事故が依然として発生しており、国民の生命・財産への重大な損害を生じさせたことは、これまで培ってきたエッセンシャル事業としての社会的信頼が一気に損なわれてしまう恐れがある。
我々トラック運送事業者は、このことを真剣に受け止め、交通事故の再発防止に取り組むことが、社会に対する信頼の確保につながることを、あらためて認識しなければならない。
これらを踏まえ、我々神奈川県トラック協会に集う事業者は、自らこうした悲惨な事故を惹起しないよう、特に神奈川県内の事業用トラックが第一当事者となる死傷事故を一件でも減らし、飲酒運転をゼロにすべく、下記事項を遵守し、一丸となって取り組むことを決議する。
一、無理な運行による過労運転の防止や、車両の点検・整備の確実な実施など、関係法令の遵守に徹底すること
一、速度規制の遵守、適切な車間距離の確保など、運転者への安全運転教育を徹底すること。
一、点呼時の体調確認、健康診断結果の活用など、運転者への安全運転教育を徹底すること。
一、飲酒運転の根絶を図るため、飲酒運転に対する会員事業者及び運行管理者、運転者の意識改革等を促進するとともに、営業所等における飲酒運転防止対策を着実に実施すること。
以上を決議した。
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