バス・タクシー・トラック事故防止動画
関東運輸局は自動車運送事業者団体及び警察と連携して、バス、タクシー、トラックの特徴的な事故削減を推進するため、調査・分析等を行い、事故防止のための動画を初めて制作したと発表した。
関東運輸局は「この動画は、自動車運送事業者における社内教育での活用を想定したものとなっているが、事故の分析から、事業者の取り組みだけでは事故を防ぐことが困難な場面があることがわかっており、色んな方にご視聴、ご協力をお願いしたい。」とし下記5点については特にお願いしたいとしている。
・降車の際はバスが停車するまで席を立たないこと
・つり革にしっかりおつかまりいただくこと
・路線バスの発進の際、バスの進路変更を妨害しないこと
・酒に酔って路上に寝込まないこと
・自転車等による歩道から車道への急な飛び出しをしないこと
乗合バス車内事故撲滅に向けて
関東管内における乗合バスの人身事故は減少傾向にあり、車内事故についても同様に減少してきましたが、令和3年に車内事故件数が前年より大きく増加したことから、今年度、乗合バスに特徴的な「車内事故」防止のための取り組みとして、「添乗調査」を拡充して実施しました。添乗調査は、第三者の視点から運転者の実際の運転状況を把握し、運転者教育に役立てることを目的に、平成 30 年度から、関東運輸局と関東地区バス保安対策協議会と合同で行っており、運転者によるマイク案内、着席確認、右左折時の確認などが適切に行われているか、走行速度や交差点への進入・通過が適切であるかなどを確認しています。添乗調査の結果、未だに、マイク案内、着席確認及び扉の開閉時の安全確認において不十分な事例が散見されるため、運行中の安全確認等の再徹底が必要であると考え、教育用資料として好事例を取りまとめました。
タクシーの路上横臥事故撲滅に向けて
飲酒等により路上で寝込んでしまった路上横臥者を轢過する事故があとを絶たず、特に年度末、新年度や年末に多発している傾向があります。
夜遅くから未明にかけて運行することが多いタクシーにおいて、このよ な悲惨な事故を防止するため、本年2月に、関東運輸局とタクシー事業者と合同で「タクシー事故防止対策検討会」の取り組みとして、実車とダミーを用いた「夜間ヘッドライト見え方体験会」を開催しました。
本検討会では、実車を使用して、ハイビームの有効性等を認識してもらえるよう、様々な走行条件(ライトの点灯状態、走行速度の違い、カーブ等)で見え方の違いを体験してもらいました。また、体験会の映像を通して、運転者や運行管理者に運転者が体験したダミーの見え方の違い、ハイビームの有効性等を理解してもらい、路上横臥事故の防止に努めていただくことを目的に、体験会の概要を動画として取りまとめました。
安心安全輸送のため、トラック輸送業からのお願い
近年、事業用自動車の追突事故発生件数は、減少傾向にありますが、「事業用自動車総合安全プラン2025」において、トラック事業の個別目標として、追突事故を3,350件以下にすることを定めています。
関東運輸局では、削減目標達成に向けて更なる取り組みが必要と考え、関東トラック協会と合同で設置した「関東圏における自動車事故防止対策検討会」において、追突事故防止の推進のため、道路を利用される皆さまに向けた動画を制作しました。
この動画は、トラック事業者から実際に起きた追突事故のドラレコ映像やヒヤリハット事例の動画を収集し、まとめており、歩行者や自転車による急な飛び出し、一般車によるトラック前方への急な割り込みなど、危険性を広く知ってもらうために取りまとめたものです。
0コメント