令和8年度優良従業員山梨県タクシー協会会長表彰

雨宮会長、乗務員不足や運賃改定への理解、ライドシェア対応など業界の責務強調

(一社)山梨県タクシー協会(会長 雨宮 正英)は6月18日、総会に引き続き、令和8年度の優良従業員表協式を挙行した。式典には山梨運輸支局の茂木 明支局長、山梨労働局の岩崎 充局長、山梨県警察本部の内藤 智交通部長をはじめとする多数の来賓が臨席。長年にわたり地域の交通安全と事業発展に貢献した優良従事者1名、優良運転者7名の計8名が栄えある表彰を受けた。また式典の最後に永井 学国土交通大臣政務官があいさつした。(詳細・受賞者名簿は関東運輸広報6月25日号に掲載)

式辞に立った雨宮会長は、受賞者の安全運行への不断の努力と多大なる功績に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表明。「本日の受賞を大きな誇りとし、今後とも一層の自己研鑽に努めてほしい」と受賞者を激励した。

続いて業界の現状に目を転じた雨宮会長は、タクシー業界を取り巻く経営環境の厳しさを強調した。とりわけ「乗務員不足の問題は深刻を極めている」と言及。背景として、高齢化の進行や就労適齢人口の急激な減少に加え、運転業務そのものが敬遠される風潮を挙げ、地域公共交通を支える人材難に強い危機感を示した。これに対し同協会では、職場環境の改善や働きやすい職場づくりを加盟各社に推奨しているほか、配車アプリの普及促進による効率的な配車体制の構築を進め、限られた輸送力の有効活用を図る施策を展開している。また、中東情勢の緊迫化に伴う国際原油市場の不透明感や燃料価格、諸物価の高騰が事業経営を直撃していると指摘。こうした中、国土交通省によるLPガス使用事業者への支援措置に謝意を示し、引き続き地域公共交通の維持・確保に向けた多様な支援を要望した。こうした経営努力を確実なものとし、安全で良質な輸送サービスを将来にわたり維持していくため、甲府盆地を中心とした地域において、本年6月22日より認可運賃の改定を実施することを報告した。

雨宮会長は「今回の改定は、乗務員不足への対応、労働条件の改善、諸物価高騰を乗り切るために不可欠なものである。利用者の皆様にはご負担をお願いすることとなるが、事業者としてもこれまで以上に安全・安心、サービスの向上に努め、理解を得ていきたい」と、一丸となったサービス向上を誓った。さらに、全国で導入が進む「日本版ライドシェア」の動向についても言及。山梨県における地域特性や需要の実情を、運輸当局や各自治体と緊密に共有していく方針を示した。その上で、「最終最後の公共交通としてのタクシーの責務を、今後も全うしていく」と力強く決意を語り、業界の持続的な発展と地域貢献への意欲を示して式辞を締めくくった。武田第一交通株式会社 深澤 和起氏より謝辞があり会は滞りなく閉会した。

関東運輸広報

昭和24年より発行する国土交通省 関東運輸局の広報誌

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