成田国際空港における白タク行為に係る対策会議及び白タク行為防止の啓発活動
関東運輸局千葉運輸支局(支局長 菊地 雅彦)は、成田国際空港における自家用車で有償運送を行う違法な「白タク」行為の根絶に向け、成田国際空港警察署と(一社)千葉県タクシー協会との連携を強化するための会議を10月1日、成田国際空港警察署で開催、会議で現状と対策を共有した後、中国の国慶節(建国記念日)にあわせ、中国等から旅行者の増加が見込まれることから、支局、警察、タクシー協会合同で啓発活動を実施し、一般車乗降レーンに駐車するドライバーに対し白タク行為の違法性などが記載されたチラシを配布して注意を呼びかけた。
会議冒頭にあいさつした菊地支局長は「平成29年に中国人を対象にした羽田・成田などの白タク行為が報道されたことをきっかけに、国土交通省だけでなく関係機関を連携させて対応する必要があるとして設置された」と経緯を説明、新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以降は、「全国各地の空港や観光地などで白タク行為が再び行われていると報道されており、最近は一部のハイヤー運転者による客引き行為なども聞かれるようになった」と現状への危機感を示した。結びに、「安全が担保されていない白タクですとか客引きハイヤーを利用して事故など危険な事態に合わず旅行者が安心して移動できるようしっかりと対応していきたい。つきましては、成田国際空港における違法行為の実態を把握し、皆様との情報共有及び今後の有効な対策についてご意見を賜りたい。本日の情報や意見を踏まえて、有効的な対策の実施に繋げたい。」と旅行者の安全確保と違法行為の撲滅に向け、関係機関がより一層連携を強化していく方針で締めくくられた。
白タク行為は、法的な認可を得ていないため、事故の際の補償がないなど利用客に危険が及ぶほか、正規のタクシー事業の健全な運営を阻害する重大な問題となっている。これに対し、国土交通省関東運輸局千葉運輸支局は、関係機関と連携し、対策を強化している。
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