茨城運輸支局「交通バリアフリー教室」
茨城運輸支局(支局長 古賀 重徳)は(公社)茨城県地方自治研究センター 有賀 絵里研究員を講師に招き、(一社)茨城県バス協会、茨城交通㈱、関東鉄道㈱協力のもと9月20日から10月26日まで、水戸市内の小学校11校で「心のバリアフリー」推進するため公共交通機関等を利用した「交通バリアフリー教室」を開催している。
今回取材したのは、水戸市立五軒小学校の4年生29人で、全員が高齢者疑似体験と車椅子体験を行い、①本人の気持ち②介助者の気持ち③運転手さんやお客さんの気持ちの3者の気持ちを体験、全員が車椅子に乗る人、押す人、助ける人を行った。体験後、子供たちからは「介助者の気持ちで、優しい気持ちになれた」「重りをつけた時は膝や肘が曲げられなくて重くて歩きにくかった。車椅子の時は後ろに行くのがとても怖くて、人に手伝ってもらった時は少し恥ずかしかったけど安心できました。」「お手伝いをするのが難しかったけど、お手伝いをするとちょっと楽しかったし、うれしかったです。」「大変だったけれど、車椅子や杖で移動できたりして幸せなのかなぁと思いました。」「困っている人がいたら助けたい気持ちになれた。」などの発表があった。
有賀講師(上の写真 中央)から子供たちに「普段は大丈夫ですか?という言葉を使ってしまう事が多いと思います。でも、不自由な皆さんに大丈夫ですか?と声をかけると、我慢をしなくてはいけない、迷惑をかけてはいけないと思い、大丈夫ですって答えてしまう人が多くいます。でも、お手伝いをします!や、お手伝いありますか?と質問をすると、お願いしますと言い易いです。ですから、大丈夫ですかではなく、お手伝いしますか?と声をかけるようにしてください。この言葉を友達、家族など沢山の人達に教えてあげてください。」と話しがあった。
古賀支局長は「この活動を全ての子供たちに体験してもらいたいが、沢山の自治体、小学校があり、毎年同じ学校でバリアフリー教室を開けることができないので、学校の中で次の学年、次の人たちに伝えていってほしい。」と話した。
0コメント